DX物語デラックス　〜カリキュラム遍1〜

おい、我が信者のレガシー、ちょっと待つのだ。
歩くの早いのだ。ボクの前を歩くのも禁止なのだ。

あ〜、疲れたんだろうなぁ。
あの DX 様、おんぶしましょうか。

何を、何を、言う。ボクに向かって。
疲れてなんかいないのだ。ほら、元気！

って、ころんでから言うセリフじゃないですよ、お嬢様。
そこの木陰で休みましょう。

仕方がないのだ。休むのだ。ふー。
あ、そうだ、この機会におまえを教育してやるのだ。

え、面倒だな。

何か言ったか。おまえはボクの信者なのだから当然なのだ。
おまえはアジャイルを知っているのかな。
最近、英雄気取りのやつなのだ。

ええ、知っていますよ。
敵・・・ではなくて、仲良くしたいと思っています。

ふふふ、ボクの前で嘘をつく必要はないのだ。
真実はいつも一つなのだ。

それはパクリ。それでアジャイルさんがどうかしましたか。

まずはアジャイルを攻めるのだ。
レガシー×アジャイルなのだ。ぶふふ。

ちょっと、腐女子になっていますよ。DX様。
イメージが大事なんですから、しっかりした方がいいですよ。
・・・って執事みたいになっているような。

何を言ってるのかな。ボクにはまったくわからないよ〜。
コホン、それじゃ、レッスン１。
アジャイルではユーザと仲良しになることが必要なのだ。
ユーザ同衾、じゃなくて、ユーザ同席なのだ。
ベンダ×ユーザなのだ。

ちょっと BL 用語は使わないでください。誤解されますから。
それよりなにより、アジャイルって、♂なんですか。確か女性だと。

え、そうなの。
アジャイルはショタ系かと思っていた時期がボクにもありました。
・・・気を取り直して進むのだ。
ボクの信者になるには、すっごいたくさんのカリキュラムを学ぶ必要があるのだ。

遠慮させていただきます。

え、即答。じゃさぁ、これだけでいいのだ。
まずは技術面はアジャイルと言えども、レガシーと全く無関係でないのだ。
だから攻めるのはいつものあそことあそこだけでいいのだ。
はっきりと言えば、前と後ろだ。

R-18にならない範囲のカリキュラムをお願いします。

何を勘違いしているのだ。
レガシーがアジャイルを攻めると言えば、品質とドキュメントなのだ。
なにを勘違いしていたのかな、ボクに教えてごらん、坊や。

あの先生、もう帰ってもいいですか。

夜はこれからなのだ。

でもお子様は12時になる前に寝ないと駄目ですよ。

ボクはお子様ではないのだ。DXと名乗ってから、15年は経っているのだ。
だから立派な成人なのだ。

え、未成年だったのか、おじさん、気が付かなかったよ。ごめん。

こら、謝るでない。でも眠くなってきたのだ。おやすみなのだ。

（続く・・・かも知れない）